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新・一緒に暮らすならどの娘?part4(何でも有り)

1 :名無し:02/03/28 01:57 ID:5u+rqQMC
500kbになる前に立ててみました
前スレ
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1014922137/-100

505 :どらい:02/04/12 23:41 ID:v82fXOCO
>436
ヲヘー!久しぶりに来たら自分の名前もありゅよ

放置ですよね、やっぱり。

言い訳になるけど、理由はいくつかあるんですが・・・
主な理由は、旧PCが動かなくなって(前スレ参照)、
書き溜めたものがパァになってやる気を無くしたこと。
大変無責任で申し訳ないんですが。

んで、あの地震物語はお蔵入りということで。スマソです。
今、地元を舞台にした学校物と刑事物の2つの新作を作ってます。
出来たら載せます。

レスはたまにしようかなーと思います。

それでは、また会う日までごきげんよう。

506 :どらい:02/04/12 23:41 ID:v82fXOCO
スマソ!
アゲちった!!

逝こう・・・

507 :名無し募集中。。。:02/04/12 23:48 ID:ULzDQIHB
くたばってる場合じゃないよ(・∀・)

508 :_:02/04/13 00:37 ID:pw76Cvy7
>>503
>「ふ〜・・・終わったな。さて、飯にするか。真希を食うんだろ?」
ワラタ。俺も食いたいw

509 : :02/04/13 01:07 ID:XHmvFmFx
(・∀・)イイ!!

510 :M・P・D:02/04/13 01:52 ID:/npueKnt
>>453の続き

「何食べる?一応此処はパスタだけはうまいからね」
「へぇ。よく来るんですか?」
「あぁ、学生時代にねバイトしてたんだよ。おかげでパスタは得意料理。」
「えー。料理出来るんですか?」
「まあね。今でも晩飯は自分で作ってるよ」
「意外ですね。」
「そう?料理は結構好きだからね。
そこら辺の主婦には負けないくらいレパートリーはあるよ」
「すごい。格好いいですね男の人が料理上手なのって」
「ははは。そんなもんかねぇ」


511 :M・P・D:02/04/13 01:53 ID:/npueKnt

おれはペスカトーレ、彼女はボンゴレ・ロッソを注文した。
手早く調理され彩りよく皿に盛られたパスタが目の前に並ぶ。


「いただきます。・・・・ん。おいしい!」
「ホント?よかった」
「木島さんもこんなパスタ作れるんですか?」
「この店のメニューはほとんどつくれるよ。割と簡単だしね」
「そうなんですか」
「そのボンゴレ・ロッソなら2・30分でつくれるよ」
「へぇ。すごいなー、矢口あんまし料理できないから
こんど教えてくださいよ」
「うーん。機会があったらね」


512 :M・P・D:02/04/13 01:54 ID:/npueKnt
なごやかに会話は弾み、おれは久しぶりに楽しい昼食を過ごしている。
昨日までと180度違う、仕事に追われていない生活。
正直こんな些細なことで喜びを感じている自分がいる。
でも本当なら一人で過ごしていたんだろうな。おれ一人だったらどうしてたんだろう?
まぁいいや、束の間の幸せに今は浸っていよう。
明日にはまた一人になるんだろうから・・・・。


513 :M・P・D:02/04/13 01:56 ID:/npueKnt
とりあえず此処まで。
うーん小説ってむずかしいなぁ。

>>474 娘。の名前だけ借りた小説か・・・。
でも人によって持つ印象の違いってありませんかね?
俺の場合は、みんなが持つイメージとは違うようにワザとしてます。
たぶん「矢口」ていうと騒がしくて元気いっぱいな印象が強いでしょう?
でもブラウン管やラジオだけが真実じゃないかなっと思うわけでして。
違う部分を(まぁ所詮妄想ですが)クローズアップして書いてるわけです。
俺の小説の矢口は「センチメンタル南向き」をイメージしていただくと
わかりやすいかもしれません。


でもとてもありがたいレスですね。色々考えさせられました。感謝!!
ほかのROMっている人もご意見いただきたいですね

514 :M・P・D:02/04/13 01:57 ID:/npueKnt
長々と申し訳ないがもうひとつだけ。
gattuさん
色々言われているので読ませていただきました。ちょっとだけアドバイス

どうも文のテンポが悪い印象をうけます。
説明描写が多いせいかな?もうちょっと簡潔にしたほうがいいと思います。
あとは区切り(改行)をもうちょっと考えて。字が詰まってると読み辛いですから。

あと(これは俺にも言えることだが)「−だった」って表現が多すぎます。
これが多いと話がぶつ切りになりやすいです。

偉そうに書きましたが、俺もまだまだ小説に慣れていません。
映画の脚本は何本かやったことはあるのですが、全く別物ですしね。
たぶん同郷の方だと思うので(「でら楽しみ」ってあったんで名古屋人と断定)
応援させてもらいます。頑張っていきましょう!

515 :ラムザ ◆AI//oXww :02/04/13 09:36 ID:31T1ayoh
>>394から


・・・

…つーか……マジでやばい……

俺の鼻をくすぐる真希の香りに脳がじわりじわりと痺れていくのが分かる。
麻痺していくのは…俺の理性。
そして体の自由。

もはやこの体勢からは少しも動けない。
段々と体中の力が抜けていく…
重力に抗いきれない……

硬直していた体がガクンと力を失う。

プニャッ…

頬に柔らかい感触が…!!
気持ちよすぎる…

オソッチャエ

鼻から入ってくる媚薬の香りと頬から伝わる最高の感触に
もはや俺の理性は風前の灯だった。
さっきも聞こえた悪魔の囁きが最後の理性を消し去ろうとしている。

ヤッチャエヨ

…あぁ気持ちいい…
……とりあえずこの感触を楽しむのは自由だよな?
だって事故みたいなもんだし。
そうそう!俺が自分で触りにいったわけじゃないしな!

頬を擦り動かしてみる。

プニョ…プニュ…

あぁ!さいっこう!!

516 :ラムザ ◆AI//oXww :02/04/13 09:37 ID:31T1ayoh
1回呼吸する度に媚薬の香りが体内に摂り込まれる。
その香りは俺の理性を削る…いや、溶かしていく感じだ。

ダキツケヨ

…抱きついてみようかな?
……そうだよ!真希だけ抱きしめてるってのは不公平だ!
俺も抱きしめる権利があるはずだ!!

悪魔の声のせいか、思考が段々過激で意味不明になってきた。
それでもまだ考えているだけマシなのだが。

ヤッチャエ

俺はなんとか手に力を込めると、真希を抱きしめるべく動かし始めた。

ふっ…

その途中に柔らかい感触に触れる。

これは…これは…ふ、太股か?

俺の手は真希の太股の上で動きを止めてしまった。

モットサワレヨ

掌から伝わってくる太股の感触は胸のそれとはまた違っていたが、
同じなのは最高ってことだった。
「究極」対「至高」って感じか…

ドッチモイタダイチャエ

517 :ラムザ ◆AI//oXww :02/04/13 09:40 ID:31T1ayoh
ここまでです。

>>496
ありがとうございます。
どういう風にまわってくるか楽しみだ^^
>こうもりさん
キツイですか?
…まぁたしかにそうかも。
でもこうもりさんなら大丈夫だよ!(他人任せ(w)
っていうか、マターリ進行でいいからね…
焦らないで、焦らないで(汗

518 :我犬。 ◆N0E.Nono :02/04/13 10:38 ID:B12q/uE8
【守られて】
-1-

ここが新しいマンションか・・・
インターフォンを押すべきかどうかこの期に及んで迷っていた。

あぁ、なんかドキドキする。


あれは昨日の夜、つんくさんからの一本の電話が始まりだった。
明日オフだったら、事務所に来いとのこと。
用件は明日事務所で話すからと言われ一方的に電話は切られた。

─何かヘマやっちゃったけっな?

そんなことで、わざわざ事務所に呼ぶことじゃないし・・・
心当たりがないままタクシーに乗り込み事務所に向かった。

「おはようございます〜」

事務所の中には、何人かの社員の人がいて
奥の応接室で、つんくさんが待っているので行くように言われる。
重厚な木のドアを軽くノックすると、ドアの向こう側からつんくさんの返事が聞こえたのを
確認してから憂鬱な気持ちのままドアを開けた。
室内には厚みのある木で出来たテーブルと3人掛けのソファー、その向かいには
一人掛けのソファーが2つ。その一つにつんくさんが浅く腰掛け、
組んだ手はテーブルに置いて親指だけがくるくると動いたいた。

「おはようございます。」

探るように挨拶をする。
つんくさんのメガネは黄色いレンズのせいで、瞳の奥はうかがえないが
少し緩んだ口元が怒りを表していない。
でも小刻みに上下する足が気になった。

「おう、ようきたな。まぁ座れや。どや、最近は」

つんくさんの方もこちらを探るような当り障りのない挨拶をしてきて
様子を伺っているようだった。
挨拶を交わした後も、他愛もない会話が進む。
途中で事務所の女性の方がお茶を持って来て
1回その他愛のない会話すら中断した。
妙な空気でノドの乾きを癒すにはちょうど良かった。

その後も会話も、あまり意味はなくタイミングをうかがっているように思えた。


519 :我犬。 ◆N0E.Nono :02/04/13 10:38 ID:B12q/uE8
-2-

そして何度目かの会話が途切れた時に、つんくさんが目線をそらし
まるで壁に向かって話し掛けるように切り出した。

「お前、最近ストーカーに悩まされてるんやってな?
 マネージャーから聞いたで。
 そこで。だ。

 まぁ 黙って最後まで聞けや。途中でぎゃあぎゃあ言うなよ。
 返事は全部聞いてからYES,NOだけでいいねん。」

そんな言い方され圧倒されながら頷いた。
押し付けるような言い方をするつんくさんに驚きを隠せなかった。

「これからお前はオレが指定したところに引っ越せ。
 部屋はもう準備してある。
 その部屋には、お手伝いさんもおる。
 そのお手伝いさんはボディーガードにもなる奴や。」

思わず声を発しようとしたが、口から空気が漏れる前に
つんくさんは、大きく頷きながら右手の平をこちらに向けてそれを制した。
私は一つ頷きソファーに身を埋めた。

「そのボディーガードはこれからもちろん仕事場にも同行する。
 マネージャーとして、付き人と思って使ってくれてもかまわんが
 あまり無茶させんなよ。
 ちなみに、そいつは話の筋通り、もちろん男や。
 オレの後輩なんやけどメッチャ頼りになる奴だ。
 アイツからお前に、なにかするって事もない。それはオレが保証する。
 もしなにかされたりしたら、オレに言え。
 ただ・・・お前がそいつの事を気に入ったら、付き合たってかまわんからな。」
 
つんくさんは話の後半で爆笑した。
はぁ?なにがなんだかわからない。
最後の爆笑の意味すらなんのことやら。
ただ、ただ呆然としていた。

520 :我犬。 ◆N0E.Nono :02/04/13 10:41 ID:B12q/uE8
( ´D`)<ここまで。っと。

今日から新作になります。
よろしくお願いいたします。

スレが活気付いてきて良い感じですね。
オレは毎日のんびりやらせてもらいます。

521 :名無し募集中。。。 :02/04/13 12:09 ID:GSIGpAzL
我犬。新作(・∀・)イイ!

522 :リレー小説:02/04/13 12:13 ID:6eVgOzBK
「安倍さん、いるわけないだろ、ところでどうしてこの番号知ってるんだ?」
『この番号、この番号は同じクラスの友達に聞いたんだけど』
「それは分かったけどなんで俺にわざわざ電話をかけてきたんだ?」
『安部さんにちょっと聞きたいことがあってもしかしたら
浅野君なんか知ってるんじゃないかと思って・・・』
「いや、知らないけど、ところでどうしてさっき安倍さんは矢口を見たとき
逃げ出したんだ?」
『実はそれは・・・まあいいや電話じゃあれだから今からちょっと出て来れない?』
俺はこの後別に予定もなかったので
「ああ、別にいいけどどこに行けばいい?」
『じゃあさっきのファミレスに来てくれる?私、もうバイトが終わったんで』
「分かった、十五分くらい待っててくれ」
『分かった』
俺はそう言ったのを確認すると電話を切り席を立った。
「もう帰るんですか?」
真希ちゃんはそう言って奥から出てきた。
「うん、ちょっと予定が出来ちゃったから、いくらだっけ」
「コーヒー二人分だから五百円でいいですよ」
「おまけしてくれるの?」
「いつもきてくれているからたまにはいいですよ」
真希ちゃんにそう言われたので、俺は五百円玉を一枚だし真希ちゃんに渡した。
「じゃあね真希ちゃん、寺田さんにもよろしく言っておいて」
「ありがとうございました」
俺は喫茶店から出てさっきのファミレスに向かう途中に
安倍さんの事を整理してみる事にした。
なんで安倍さんは矢口の顔を見た途端に逃げだしてしまったのだろう?
それに矢口が言っていた『いつこの町に帰ってきたの?』というのも気になる。
昔この町に住んでいた事があるのだろうか?


523 :リレー小説:02/04/13 12:17 ID:6eVgOzBK
いろいろと考えをめぐらせているといつのまにか目的地のファミレスに着いていた。
「浅野君、こっちこっち」
矢口は俺の姿を見つけると手招きをしている。
「じゃあ行こう」
そう言って矢口は俺の腕を取りどこかへ連れて行こうとした。
「どこ行くんだ?」
ファミレスで話をするものだと思っていた俺は変に思ったので
矢口に聞いてみた。
「ここじゃあれだから、私の部屋に行かない?」
「お前の家って・・・」
「いいから黙ってついてきて」
その迫力に俺は押され、そのまま黙って矢口について行った。
「ここよ」矢口はそのまま黙って五分ほど歩き三階建てのアパートを指差した。
「ここに一人で住んでるの」
そう言いながら矢口は部屋の鍵を開けている。
「どうぞ」
そう言って矢口は俺を部屋に通した。
「お茶を入れてくるからその辺に適当に座ってて」
俺はそう言われコタツに座った。
待ってる間俺は部屋の中を見回していた。
その部屋は俺の部屋よりは小さかったが住みやすそうな部屋だった。
「お待たせ」
矢口は俺の前にコーヒーを出した。
「ところで、お前と安倍さんってどういう関係なんだ?」
俺は矢口が苦手だったので、早く部屋から出たかった。
「そんな単刀直入に聞かないでよ、まあとりあえずコーヒーでも飲んで」
「分かったよ」
俺は今日三杯目になるコーヒーを飲んだ。


524 :リレー小説:02/04/13 12:18 ID:6eVgOzBK
「それでどういう関係なんだ?」
矢口は何かを考え込んでいる。
俺はその様子をじっと見ていた。
「あの・・・それは凄く言いにくい事なんだけど」
矢口はやっと話し始めたと思ったらまた口をつぐんだ。
「だからどうなんだよ」
俺はなかなか言い出さない矢口に少し強い口調で言った。
「話すわよ、話すから少し落ち着いて」
そう言われさすがに俺も言いすぎたと思いまたコーヒーを飲んだ。
「じゃあ話すけど、落ち着いて聞いてね」
「ああ、分かった」
「実はなっち一年前くらいにここの隣に住んでいた事があるのそれで挨拶に来た時すぐに
仲良くなって結構いろんなところに遊びに行ったりしてたの」
「それで」
「その時なっちには彼氏がいて、遊びに行くときとかもその彼氏と三人で
行くことが多かった。
そしてある日、その彼氏が私に告白をしてきたのよ
『なつみと別れるから俺と付き合ってくれ』って」
「えっ!!」
俺はそれに驚き大きな声を上げてしまっていた。
「ちょっと落ち着いて聞いてって言ってるでしょ」
「ああごめん」
「もちろん私は断ったわ、でもその男は本当になっちと別れちゃったのよ
それでなっちは多分ここにいづらくなって逃げるように引っ越しちゃった
それで携帯とかも全然繋がらなくなっちゃって」
「それ今日久しぶりに再会したって事か」
「まあそうなるわね」
「あっ、そうだその男はどうなったんだ?」
「その男はなっちが引っ越したすぐ後、私の家に来て
『これで付き合えるね』とか言うから思いっきり殴ってやったんだ
そしたら二度と来なくなっちゃった、それからは一度も会ってない」


525 :こうもり:02/04/13 12:23 ID:6eVgOzBK
こんなんでいかかでしょう?
期待はずれだったらごめんなさい。
次は関西人Zさんですね頑張ってください。

>ラムザさん
何とかつなぐ事が出来たような気がします。

俺のはまた夜にでも更新します。


526 :IEEE1395:02/04/13 12:37 ID:E8aNQyzz
(・∀・)イイ!
何か幅が膨らんで今後の展開にも非常に期待がもてそう。
私は矢口が子供のときなっちをいじめてた、とかいうのを想像してました。

Zさんも久しぶりですよね。楽しみです。

527 : :02/04/13 14:30 ID:TLxWzCdX
>私は矢口が子供のときなっちをいじめてた、とかいうのを想像してました。

俺も(^^;)でもこっちの展開の方が(・∀・)イイ!!

528 :名無し募集中。。。 :02/04/13 15:40 ID:OYrzNZ9i
>我犬。様
前シリーズの石川梨華とのストーリーが、尻切れなのが
淋しいです。
あのドロドロの関係が、どう清算出来たのか気になります。



529 :我犬。 ◆N0E.Nono :02/04/13 15:55 ID:B12q/uE8
>>528

本編はあくまでも主人公視点なもんで書かなかったんですけど
梨華 番外編を今、急ピッチで用意しています。
HPの方でそれは載せる予定ですけど。
ちなみに今、吉澤編を更新中です。
後藤編は完結しました。


530 : :02/04/13 18:22 ID:m7yCuNvD
我犬氏のHPってどこだっけ(^▽^;)

531 :過去ログヨメ:02/04/13 19:14 ID:8P/SkfTW
>530
ttp://members.tripod.co.jp/nonodog/
本人いないのかな?
いいんですよね?

532 :我犬。 ◆N0E.Nono :02/04/13 21:06 ID:pxLrfgfh
>>530

>>531さん の書いてくれた所でございます。

へいへいやっと書き終えました。
更新は順番にやっているので先にはなりますけれど
これで確実に更新できることになりました。
よろしくお願いいたします。

533 :L型 ◆U2U/RIKA :02/04/13 22:21 ID:EH9MWBqo
>>401の続き

部屋に戻ったのは1時過ぎだった。
リビングに梨華がいた。ソファーに座らずカーペットの上で膝を崩しテーブルに寄りかかっている。
「帰ってたのか?」
「帰ってたのか? ってもうこんな時間ですよ」
そう言って梨華は口をとがらせると、テーブルの上で手を組みその上にあごを乗せた。
「裕子さんのことだから梨華のことを朝まで連れまわすんじゃないかって思ってたんだ」
「そんなことないですよ。みんな12時には駅で解散しました」
ナイロンジャケットを脱いで梨華の横を通り過ぎた。ジャケットをクローゼットの中に片付ける。
「何かあったんですか?」
「ん?」
「中澤さんが何度も言ってましたよ。様子が変だったって」
「そんなことないさ。今日参加しなかったことを気にしてるだけだろ」
梨華と距離を置いて深々とソファーに座り、テレビをつけた。
見慣れない若手芸人が出ているバラエティ番組。面白くも何ともない。
「やっぱ何か変ですよ」
梨華が立ち上がった。オフホワイトのタイトなタートルネックにダークブラウンのコーデュロイパンツ。
先日アウトレットモールに行ったときに買ったものだ。細い身体のラインが浮き出ている。
「少し酔ってるのか?」
「酔っぱらってなんてないです!」
「そうか? 顔赤いけど」
オレはやれやれといった感じで肩をすくめると、ソファーを立ち上がりキッチンの棚から
ショットグラスとジンのボトルを取った。シーグラムの750ml瓶。中身はもう僅かしかない。
「私と目を合わせてくれないじゃないですか」
「気のせいだよ」
再びソファーに腰掛け、両膝の上に肘を乗せた。
「久しぶりに長い時間車で走ったからちょっと疲れたんだ」
グラスに注いだジンを一気に呷った。喉が灼け、それが全身に広がる。

534 :L型 ◆U2U/RIKA :02/04/13 22:22 ID:EH9MWBqo
「私がいると迷惑ですか?」
梨華は立ったままこっちをじっと見ている。
「どうしてそういう風に考える? そんなことあるわけないだろ」
「正直に言ってください」
「梨華のことを迷惑だなんてこれっぽっちも思っていないし、オレは何も変わっていない。
よく考えてみな、今朝の態度だって普通だったろ? 裕子さんに何て言われたかは
知らないけど、気にしすぎだよ」
梨華の目をじっと見ながら、親が子に向けるような慈しみの笑みを作り、できるだけ
ゆっくりと穏やかに話した。
「そうですか……私の勘違いだったならいいんです」
梨華は一応納得したのかオレのすぐ隣に腰を降ろした。
「今日は楽しかった?」
「そうそう、聞いてくださいよ……」
梨華は目を細め口元をわずかに広げてほほえむと、自分のために三人が開いてくれた
歓迎会がどんな様子だったかを身振り手振りをふまえ説明し始めた。
「……で保田さんが最後にタン塩を頼んだ後、カラオケに行ったんです」
「圭ちゃんと紗耶香はデュエットしてただろ」
「ええ、してましたよ。すごく上手にハモっててびっくりしました」
「あの二人さ、去年の夏にNHKのど自慢大会に出るとか言って毎晩のようにカラオケボックス
に通ってたんだよ」
「本当ですか?」
梨華は前かがみになって身を乗り出した。
「でもこれオレが言ったこと内緒な。鐘は最後まで鳴らせたんだけど、チャンピオンに
なれなかったからってあの二人の前じゃタブーになってるんだ」
といってオレは笑った。気がつけばつい先程まで悩み続けていたことなど忘れどうでもよくなっていた。
別に悩みをうち明けなくても、話し相手がいるというのはいいのかもしれない。
「腹減らないか?」
「うーん、少しだけ」
「冷凍庫にピザが入っているからそれでも食べようか」
オレは何となく気分が良くなり立ち上がった。
バラエティ番組はすでに終わっていたらしく、テレビには春から始まる新作ドラマのCMが流れていた。


535 :L型 ◆U2U/RIKA :02/04/13 22:23 ID:EH9MWBqo
とりあえずここまでです。


536 :こうもり:02/04/13 23:23 ID:6eVgOzBK
そして矢口さんは俺の方を向き
「もし高橋に昨日の事を聞かれたらどうしよう?」
と俺に聞いてきた。
「どうしてですか?」
「だってさっきの高橋の様子を見てたら明らかに気付いてるみたいなんだもん」
「じゃあもうちゃんと話してくださいよ」
「でも・・・なんか恥ずかしいじゃない」
「だけど俺もさっき気まずかったんですよ」
「うーーん、わかった。聞かれたらちゃんと話すわよあれは事故だって」
「そうしてください、愛ちゃんと気まずいのはつらいんですから」
「そうよね、あっ!!あんまり待たせていると高橋が疑っちゃうからもう行かないと」
「お仕事頑張ってください」
「じゃあ南条さん、またね」
矢口さんはそう言うと玄関へ消えていった。
俺は一人になったのでソファーに座り考え事をしていた。


537 :こうもり:02/04/13 23:24 ID:6eVgOzBK
うーん結局どうだったんだろう?
愛ちゃんに普通に接する事は間違いなく出来ていないし・・・。
やっぱり愛ちゃんに昨日の事ばれているだろうな。
まあいいや、とりあえず昨日矢口さんにされた事については
ただの間違いだってわかっているし。
でも昨日のキスの答えはいくら考えても出てきそうになかった。
俺はソファーから立ち上がり、ベランダへ出ると天気が良かったので
布団でも干そうと思い、自分の布団と愛ちゃんの布団をベランダに干した。
そのあと俺はシャワーを浴びようと思いバスルームに行った。
シャワーを浴び終わり俺はソファーでまた絵を描いていた。
その絵を描いている間中俺はずっと愛ちゃんの事を考えていた。
いつのまにか俺の心の中には、愛ちゃんが入り込んでいる。
俺はその気持ちに妙な心地よさを感じていた。
そうそれは、高校の頃に戻ったようだった。
俺はその心地よさを感じながら、いつのまにか寝てしまっていた。


538 :こうもり:02/04/13 23:27 ID:6eVgOzBK
ちょっと少ないけど終わりです。

>IEEE1395さん、527さん
そう言ってもらえると嬉しいです。
また回ってきたときは頑張ります。

539 :コンボ:02/04/13 23:30 ID:PMFIPHFG
12月に入っても、忠勝が藤本に告白したという知らせは一向に無い。
それどころかまともに話すことも少なく、何度か俺に「告白する」と漏らすのだが、結局は果たせずにいるのだった。
2学期の終業式になっても、踏ん切りがつかないのか、藤本を呼び出すこともできなかった。
「どうすんねんお前」
帰り道、忠勝に訊くと、背中を縮めた。
「今度冬合宿があるやろ」
忠勝は、思い出したように言った。
忠勝の言う通り、大晦日から年始までの一週間、学校での合宿がある。
その時に告白しようというのだろう。
ただ、女子は親が心配して合宿に行かせないところもある。
「藤本がこんかったらどうすんねん」
「休みのうちに公園とかに呼ぶわ」
「できるんか、そんなこと」
学校でもろくに会話できない奴が、そう簡単に呼び出せるとは思えない。
「まあ、合宿まで待とうや」
忠勝は気楽な声で言うと、気の抜けた笑顔を浮かべた。

540 :コンボ:02/04/13 23:30 ID:PMFIPHFG
藤本は来た。
が、忠勝が話しかける様子は無かった。
夕方になって、一日目の練習が終わった。
忠勝は相変わらずよそよそしい。
「お前、どうすんねん」
「分かってるって、そんな急がせんなよ」
忠勝は気楽な足取りで教室に向かって行った。

直人たちは事務室からテレビを引きずってきた。
器用に配線し、すぐにスイッチがつく。
年越しのバラエティー番組が、大きな音量で流れている。
直人たちほとんどの部員はテレビにかじりついて騒いでいる。
顧問もこれを許したらしく、早々に引き上げた。
明日まであと30分もない。
康一はテレビに背を向けて、忠勝から借りたマンガを眺めていた。
「榊原くん、ちょっといいかな」
美貴は青い横筋の入ったパジャマに、カーディガンをかけていた。

541 :コンボ:02/04/13 23:38 ID:PMFIPHFG
明るい月が出ていた。
康一は運動場の近くまで連れ出された。
美貴と二人きりなのは勘弁してほしかったが、煮え切らない忠勝に代わって言ってしまおうと思い、ついていった。
校舎には、沢山の窓が張りついている。
開いた一つの窓からは光が漏れ出していて、直人の騒ぐ声が耳に入る。
美貴はプランターに腰掛けた。
「榊原くんはさあ、なんで私のこと嫌いなの」
先手を取られた。
康一も隣に腰掛ける。
「別に嫌いじゃないけど」
「避けてるじゃん、私のこと」
美貴は寂しげな声で言うと、肘を膝に置き、手の上に顎を乗せる。
自然と前のめりになり、美貴の横顔が月でくっきりと照らされた。
その横顔が吉澤に似ていた。
もちろん、顔が似ているのではない。
ただ、そういう漠然とした寂しい雰囲気の、もっと細かい部分が吉澤と共通していた。
「吉澤……」
意識せずに、口から出た。

542 :コンボ:02/04/13 23:39 ID:PMFIPHFG
「ひとみか……」
美貴も小声でつぶやいた。
「やっぱり好きなんだよね」
美貴は顔をそむけた。
「榊原くんはひとみを好きで、ひとみは榊原くんを好きなんだ。
 羨ましいんだ、ほんと。
 時々、榊原くんはひとみが好きだから私を……」
「やめろよ」
美貴は途端に言葉を切った。
表情は伺えないが、震えているように見える。
「私は榊原くんを好きなのに」
予想だにしなかった答えではない。
ただ、やはりどこかで「そんなこと、あるわけがない」と思っていたに違いないのだ。
「忠勝に言うたら喜ぶやろな」
「……本多くん?」
「おう」
美貴は対した感動も無く、寂しげな顔を見せた。
「榊原くんは私のことどう思ってるの」
気の利いた台詞が浮かぶはずも無く、黙るほかは無かった。
「付き合っても、いいか駄目かだけ言って」
直人が大声でテンカウントをはじめた。
「俺はなあ……」
自分が考えている気は全くせず、他人事のように答えた。
「付き合おか」

543 :コンボ:02/04/13 23:39 ID:PMFIPHFG
「どういうことやねん、康一」
忠勝が家にやって来たのは、合宿が終わった翌日の朝だった。
「なにが」
「とぼけんなよ」
忠勝は康一を睨みつけると、海辺まで連れて行った。
海岸につくまで、終始忠勝はイライラしていた。
小高い所からそら寒い海を見渡すと、田舎臭い漁船が寒風の中を走っていた。
康一は漁船の田舎臭い所に親しみがあって、好きだった。
「お前、藤本と付き合ってるんやってな」
砂浜に腰を下ろすと、忠勝は案外静かに切り出した。
「合宿の時に告白されて、付き合い始めたんやってな」
「……誰から聞いてん」
「松浦」
確かに、松浦亜弥が藤本と最も親しそうだった。
「昨日の帰りに松浦に訊いたら、あっさり言うたわ」
無理もない。
口の軽いのが特徴のような奴だ。
「言うたんか、ちゃんと」
「言うたよ、最終日に。
 当然あかんかったよ」
忠勝はうつむくと、いきなり康一に飛びかかった。
「お前、俺が藤本のこと好きやって知ってて、なんで付き合うんや!」
「付き合うんまでお前に気ぃ遣わなあかんのか!」
康一は忠勝を跳ね飛ばすと、地面に押しつけた。
「俺はなあ、この間やっとなあ、藤本を好きやって分かってん」
息を整えたつもりだったが、言葉は切れ切れだった。
忠勝はしばらく寝ていたが、無言で康一を押しのけて、ゆっくりと帰って行った。

544 :コンボ:02/04/13 23:41 ID:PMFIPHFG
酒井は最初、康一の砂だらけになった姿を見て驚いたようだったが、引出しから黙って鍵を取り出した。
「これはあれの鍵や」
酒井は顎でバイクを指した。
赤い地に白いラインが二本。
キーホルダーにも同じデザインが施されている。
「免許持ってるんやったら、運転できるわ。
 いつでも出したる」
酒井はコーヒーを一口啜り、鍵を康一の目の前に放り投げた。
それから、康一はぽつりぽつりと事情を話し始めた。
聞いていくうちに酒井は苦笑し、コーヒーを啜る回数も増えていった。
「これ、ほんまに勝手に使っていいんですか」
話し終えたときには、康一はすっかり落ち着いていた。
「もちろん、ええよ。
 そんでなあ、この間悪いとは思ったけど、あさ美の日記が台所の机にあったんよ」
「見たんですか」
酒井は無言でうなずいた。
「どうやら、康一のことを好きらしいねん」
「えっ、そんな、そうやったんですか」
酒井は慌てる康一を楽しんでいるようだった。
「康一やったらええけど、まあ、彼女できたんやったらしゃあないわな。
 これはあさ美には言えんな」
最後に、酒井は少し落胆した顔を見せた。

数日すると、忠勝は自ら康一に謝りに来た。
「やっぱり、俺は悔しかっただけやったんやわ、あの時は」
言うと、忠勝は笑いながら、今度は松浦が好きになったと言った。

545 :コンボ:02/04/13 23:41 ID:PMFIPHFG
2月14日、康一は三つのチョコレートをもらった。
本当は他にもあったのだが、意味のあるものといえば三つしかなかった。
中学校と高校の分かれ道で、あさ美が駆け寄ってきた。
「あの、榊原さん、これ」
差し出された正方形の箱は、青い包装紙で包まれていた。
ほとんど赤いリボンで結ばれていて、手紙が挟んである。
「もてんなあ、榊原」
通りかかった直人が笑いながら冷やかした。
康一は急いで鞄に突っ込んだが、学校に着くまでに手紙だけ抜け出して読んだ。
「よう、康一」
後ろから忠勝が肩を叩くと、康一は驚いて手紙を取り落としそうになった。
「なんやねん、その手紙」
「なんもないわ、さっさと行け」
「お前どんだけ怪しいねん、見せてみろ」
忠勝は右手で手紙を取り上げると、さっと目を通した。
「なんやねんこれ、あさ美ちゃん?
 『小学校の時から好きでした』って、お前もてんなあ」
「うっさいわ」
忠勝は笑いながら先に歩いていった。

546 :コンボ:02/04/13 23:42 ID:PMFIPHFG
靴を履き替えていると、いきなり目の前がふさがった。
「だーれだ」
「次もう俺ら高二やぞ、小学生ちゃうねんから」
「いいじゃん、別に」
美貴は康一の目に当てた手のひらを翻すと、鞄の中を探った。
「はい、これ」
赤いラッピングをした、円筒状の物を突き出す。
「一応ね、手作りなんだ」
笑いながら鞄を閉じる。
「うん……サンキュー」
康一は一通り眺めると、鞄の中に入れようとした。
しかし、あさ美のチョコとぶつかって入らない。
「どうしたの」
美貴は鞄を覗きこんだ。
「あーっ、なにこれ、誰からもらったの!」
勝手に青い箱を取り出すと、叫びながら手紙を取り上げた。
読みながら、さらに叫び続ける。
「なにこれ、うわーっ、告白されてんじゃん!」
「静かにしろよ、ちょっとは」
結局美貴は騒ぎながら教室に入っていった。
中学生だから、冗談の域を出ていないと思ったのだろう。

547 :コンボ:02/04/13 23:42 ID:PMFIPHFG
机の中には何かあった。
黄色い、カマボコ型の小さな箱が無造作に入ってあった。
美貴に見つからないように鞄で隠して蓋を開けると、四角形のチョコが入っている。
レーズンが入っているようだった。
箱からラム酒の匂いがする。
「誰やろ……」
手紙も何もなかった。
ただ、義理をわざわざ机の中に入れるだろうか、とは思った。
「……吉澤か?」
自分が大多数の女子に好かれているとは思えない。
むしろ、無愛想だと言うことで相手にされることは少ない。
とすれば、心当たりは一つしかなかった。
ふと、康一の頭に、しゃがんで泣きこんでいる吉澤が写った。

「私は違うって言ったよ、榊原くんに迷惑かかるから」

「迷惑ねえ……」
吉澤の席を見ると、頑なに康一から目をそむけて話していた。
康一は箱を尻のポケットに入れると、そ知らぬ顔で鞄を閉じた。

548 :コンボ:02/04/13 23:43 ID:PMFIPHFG
終業式の帰り、忠勝は亜弥に告白し、成功したようだった。
康一は亜弥と仲良く帰っていく忠勝を見送ると、誰もいない教室で美貴を待った。
部の顧問に呼び出されているらしい。
自分の席に着き、肘をつく。
窓からは暖かそうな光が差しこんでいる。
帰途に着いている生徒たちの話し声が、耳に入った。
突然、ドアの開く音が間に入る。
振り向くと、吉澤が鞄を片手に呆然と立っていた。
「まだ、いたんだ……」
つぶやきながら、自分の席に駆け寄って横に掛けられた紙袋を取り上げた。
心なし、動作がぎこちない。
「なあ、吉澤」
呼びかけると、吉澤はびくっと振り返った。
「なに……」
「バレンタインの時に、机の中にチョコ入れたん、吉澤やんな」
「……そう、だよ」
しばらく、お互いに黙っていた。
が、すぐに吉澤が康一から視線を外した。
「行ってもいいかな……」
「ああ……」
吉澤は教室から飛び出して行った。

549 :コンボ:02/04/13 23:44 ID:PMFIPHFG
「ひとみ?」
廊下から美貴の声がした。
すぐに美貴が教室に入って来る。
「なにやってたの、今」
血相を変えて、康一に詰め寄る。
「吉澤は忘れ物取りに来ただけや」
「そんなの、教室から走って出て行くわけないじゃない!」
「ちょっと話しただけや」
康一は美貴の剣幕にたじろいだ。
「……康一ってさあ、なんで私と付き合ってるの?」
美貴は康一から目を逸らした。
「大晦日にさあ、吉澤って言ったじゃん?
 私がひとみに似てたから、付き合ってるんじゃないの」
「そんなこと……」
「だって、そうじゃん。
 私がひとみと似てるかどうか知らないけど、ほんとは私を好きなんじゃなくて、ひとみが好きなんでしょ」
否定はできなかった。
「馬鹿みたい……」
美貴は足音を立てて教室を出て行った。

550 :コンボ:02/04/13 23:45 ID:PMFIPHFG
ポケットには、例の鍵が入っている。
赤に白の線。
「乗るか、もうすぐ夜やぞ」
「分かってます」
不安だったが、康一の言うまま、酒井はバイクを外に引っ張り出した。
康一が鍵を回すと、快いエンジン音がする。
「バレンタインの時に、あさ美を振ったやろ」
「すいません」
「いや、別に構わんけど、あいつがまだお前のこと好きらしいねん」
確かに、一途な感じはする。
「今度、諦めるように言ってくれへんかな」
「分かりました」
康一はまたがりながら返事をした。
「気ぃ付けろよ」
酒井は店に入り、後ろ手にドアを閉めた。
微かな動きがハンドルから感じられた。

551 :コンボ:02/04/13 23:45 ID:PMFIPHFG
町を一周したが、どこからも海が見えた。
漁船は今日も海に繰り出し、真面目に働いている。
夕日も沈みかけ、船のライトが水面を照らしているにもかかわらず、人工的な感じがしない。
自然と大海原になじんでいる。
二周目の途中、公園に差し掛かったとき、街燈の下に人影が見えた。
服の上にカーディガンを羽織って、自販機の前に立っている。
「美貴……」
「なにやってんの、こんなとこで」
美貴は半ば呆然とした。
「乗れよ」
自然と口を突いて出た。
「どこ行くの」
美貴も途惑いがなくなったようで、自販機から缶コーヒーを取り出して答えた。
「どこでも」
美貴は康一に背を向けた。
「ちょっと待ってて」
康一は黙ってハンドルにもたれかかる。
下半身が窮屈だった。
ポケットには箱が収まっている。

「大阪行こうよ」
美貴はコートを着こんできた。
バイクの後ろにまたがり、康一の横腹につかまる。
康一は無言でうなずくと、アクセルを捻った。

552 :コンボ:02/04/13 23:46 ID:PMFIPHFG
泉南を過ぎた辺りで、パーキングエリアに止まった。
「あー、疲れた」
美貴は真っ先に降りると、自販機の前に立った。
康一は黄色い箱を取り出し、チョコを口に運んだ。
ラム酒の味が口に広がる。
冷蔵庫で大事に保管したのだ、腐っているはずはない。
右足がバイクの白線に当たった。
走ったせいで、かなり黒っぽくなっている。
自分がなんのために走っているか、分かってきているような気がする。
美貴を後ろに乗せ、大阪までなんのために走って来たのか。
美貴もそろそろ分かってきているだろう。
「なに食べてるの」
「チョコ」
美貴は缶コーヒーを飲み干し、ゴミ箱に投げ捨てた。
「行こか」

まだいくらか、金は残っている。
もう少し走ってから、美貴と別れることにしよう。

553 :コンボ:02/04/13 23:49 ID:PMFIPHFG
長々しいわりに、恐ろしく不完全燃焼でした。
前後が繋がってない時点でどうしようもないですしね……
本編が遠ざかっていくのが分かります。

554 :ROM:02/04/14 00:48 ID:oqIMGFX8
やっと追いついた〜〜
昔のやつから読んでたので1週間ぐらいかかりました。
読み始めてからそんなに経っていないので何とも言えませんが、
皆さん頑張って下さい。
(注:コテハン使ってますが小説は書きませんw)

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